The Murder of Roger Ackroyd (Hercule Poirot)のレビュー
フェアかフェアでないかはご自身で!
アガサ・クリスティに関する某サイトで傑作の一つとして挙がっていたので読んでみました。トリックがフェアかフェアでないかという議論がありますが、これは意見が分かれるところですので、お読みになってご自身でご判断いただければと思います。星ひとつ落としたのは、読後の爽快感がなかったからです。アンフェアだと思ったからかな?
原著で読みましょう
私は幸運だったと思います。元々ミステリーファンではありませんでしたので、予備知識なく原著を読みました。すばらしいとしかいいようがありません。しかし、この小説はネタがわかって再読しても、あらたに楽しめるところがたくさんあります。ネタバレになってしまうのでこれ以上書きませんが、話の筋を知っていても、というか、それでこそ、原著で読み返すと面白いと思います。
巻き起こした議論の数が物語る、歴史的に無視できない作品
特定の枠内からの議論では賛否両論あると思いますが、この本が後世のミステリーやスリラー作品に与えたインパクトは計り知れません。その意味でこの作品の意義はとてつもなく深いと思います。
まさか!衝撃の真実
夫を毒殺したと噂されていたファラーズ夫人が、睡眠薬の過剰摂取で死んだ。その翌日、ファラーズ夫人と親密な関係にあったキングズ・アボット村の名士ロジャー・アクロイドが書斎で刺殺された。そしてその書斎から、アクロイドに宛てて書かれたファラーズ夫人からの手紙が消えていた。謎が謎を呼ぶ事件の解明に、かぼちゃ作りに飽き飽きしていたポアロが呼ばれることに。・・・
とにかく衝撃の真相に、心臓が止まるほど驚きました!ポワロが終幕でいつものごとく、今回の事件の種明かしをするのですが、私の中で「まさか、まさか」という気持ちがじわじわ広がっていきました。案の定クリスティにまんまと騙されてしまいました。この作品は、「このトリックはフェアか」ということで大論争を巻き起こしたことでも有名ですが、この作品でコロッと騙されなかった方は、実にもったいない!ポワロの少しずつの解明によって犯人がじわじわとわかってくる、ぞくぞくするような気持ちが味わえるのも、この作品の醍醐味だと思います。
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すると……意外な人が真犯人だったので,心底驚いた。私は,アンフェアという意味を誤解していたらしい。読み返すと,伏線や手掛かりは山ほどあったのに……スレたミステリ好きならともかく,普通の人には絶対に真犯人を読み取ることができないのではないか?
本作のトリックを知らない方は,今すぐ読んで欲しい。必ず,「えー! そうだったのか!」という,心の底からのショックを味わうことができるはずである。英文も比較的簡単で読みやすかった(麻雀の知識がない人には,麻雀シーンが分からないかもしれないが,ここは読み飛ばしても可)。